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津田信夫(つだ しのぶ)さんのメタルアート作品に目がくぎ付けになる展覧会。 [絵画]

千葉県立美術館(千葉市中央区)で、展覧会を拝見いたしました。

津田信夫(つだ しのぶ)メタルアートの巨人展であります。大げさでなく、この企画には心底、感動しましたね。

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津田信夫というお名前をきいてピンとくる方は少ないでしょう。以下、展覧会のパンフレットから紹介個所を転記します。

千葉県佐倉市に生まれた津田信夫【明治8年(1875)~昭和21年(1946)】は、工芸家、教育者、工房の親方として多方面に優れた業績を残した、メタルアートの巨人です。

明治、大正、昭和と日本の近代芸術黎明期に活躍された津田さんは、型に金属を流し込む「鋳造」という技法を駆使して、日本橋橋上の麒麟(きりん)像や獅子像など多くの名作を残された方。ごっつい国会議事堂の正面扉も津田さん指揮のもとで造られたそうです。

これら「モニュメント」は日本美の極致を極めた複雑かつ大がかりな物件ですけど、私のお気に入りは比較的小さい(といっても30センチ~50センチはある)工芸作品であります。

鋳造モチーフは動物、人物、器など。とくに動物像は無駄な装飾を排したシンプルな表現でありながら、写実的でもあり、デザイン性に富んでいます。具象と抽象のよいとこ取り、とでも言いましょうか。

日本の工芸名品といえば、たとえば宮川香山のリアルな生物、高瀬好山の超絶技巧の自在置物など思い浮かべますが、それらは技術(技巧)が立ちすぎ、対象本来の「生命力」が減じていると思うのです。

それに比べ、津田信夫さんの造る動物たちの、なんと活き活きとしていることよ!

羽ばたこうとする猛禽類の広げた羽の絶妙なカーブ。対する岩の直線的エッジ。がっちり岩をつかむ肢の力強さ。鳥の顔つきは迫力満点です。

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こちらは高級車の車体を思わせる滑らかで艶っぽい曲面の美しさが特徴。豹の、しなやかな動きがビンビン伝わってきますね。一分の隙も無い、とは、まさにこれでしょう。

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キツネや鳥の親子には、作者の愛情あふれるユーモラスな視線が感じられます。

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なんとも可愛らしいですね~。見ているだけで、つい顔がほころんでしまいます。生きる意味、その神秘と喜びを作品にこめたと言えましょう。

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一方、明治の工芸家らしく、中国故事にのっとった重厚な作品もあります。獅子が手で支えているのは歯車。なんとも斬新ではありませんか!

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この展覧会、2017年1月15日まで千葉県立美術館で開催されています。

上野あたりの美術館で、舶来(死語?)の有名絵画を眺め、悦に入るのもアリでしょうけど、われらの国=日本の生んだ偉大な名匠、津田信夫さんの作品をじっくり鑑賞すれば、目からウロコ、間違いありませんぞお。

千葉県民としてのPRポイントは、なんたって、会場が空いていることです。休日でお客さまはパラパラ、平日なら確実にガラガラでしょう。ゆえに、ひとおおり拝見したあと、じっくりと好みの作品に対峙できるのです。どうですか!・・・って、妙な自慢をしちゃったところで今日はお終いっ。ちゃおー。


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