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公開から半年経っても上映が続く「君の名は。」、全然アリ!と思うワタクシです。 [映画]

先般。知人と呑み屋で雑談中、唐突に「そういえば、『君の名は。』はどうだった?」と質問されました。こちとら日本酒で頭がぼやけ、ましてや5か月も前に観た映画に、どうだった?と言われても・・・とほほ。

「君の名は。」は言うまでもなく2016年最大のヒット邦画です。驚いたことに昨年8月の公開から半年経過した今も(2017年3月時点)劇場上映が続いているらしい。こりゃあスゴイことです。

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で、冒頭の「どうだった?」との問いに対するワタクシの答え。簡単です。

あんなスペクタクル展開は予想してなかったけど(なんたって隕石落下!)、大変に良かったと思います。

以上。これは斜に構えるわけでなく、「良い作品だなあ」という素直な感想。映像は美しいし、ストーリーは丁寧に作りこまれて好感が持てます。会えそうで会えない男女のすれ違いは昔から鉄板ネタですもんね。ワタクシ、ラストシーンを待たずして、映画館では涙、涙、でございました。はい。

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本日のハナシはこれで終わりですが、ちょっとだけ蛇足です。

本作に対し、一部の人がネット等で喧伝している「言い分」が、どうも気に入らない。その言い分とは「君の名は。」が過去の別の映画にそっくりだ、だからパクリだ、という批判です。たとえば10年ほど前の韓国映画で、アメリカでもリメイクされた「イルマーレ」。海辺の家を舞台に、時間を超えて見知らぬ男女が手紙をやりとりするファンタジックなラブストーリーです。基本状況は同じと言えなくもない。

しかし、だからといって「パクリ」と評価するのは、短絡的かつ幼稚な感性と言えましょう。もっと言えば、品(ひん)が無い。オレはそっくりな映画を知ってんだぜ、すごいだろ!と自慢したい感じは、可愛い、とも言えますが。

「イルマーレ」を引き合いに出すなら、「君の名は。」に似た設定の作品なんぞ、山のようにあるわけです。成海璃子さん主演の「きみにしか聞こえない」。男女が入れ替わる設定は大林信彦監督「転校生」。愛するひとを救うため時間を遡る主人公なら「バタフライ・エフェクト」。他人に入り込む「マルコヴィッチの穴」。空からとんでもないモノが降って世界が終わる惨事は「ドニー・ダーコ」などなど。それこそ枚挙にいとまがありません。

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膨大な数の映画やドラマが量産された現在においては、状況設定やテーマの類似なんぞ、たいした問題ではありません(毎年登場するゾンビ映画なぞ、どうするのだ?)。重要なのは「素材や状況設定を、いかに完成度の高い作品に昇華できたか」という点に尽きます。その切り口で言えば「君の名は。」が、ひじょうに優れた映画であることは(好みは別として)言を俟たないと思いますね。

私は他作との類似など考えもしませんでした。それよりも新海誠監督が2007年に発表した名作「秒速5センチメートル」の発展形、と感じ入りました。あの作品(秒速・・・)の、地味で、リアルで、もの悲しい恋(というべきか)が、明るく(?)スケールアップして「君の名は。」に結晶したと思いました。そう、新海作品の風景の美しさは「秒速5センチメートル」を観た時に心底仰天しましたけど、「君の名は。」も期待どおりの美しさです。実際の東京の街が、こんなに美しかったらなあ~なんてねえ。

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あと、出典があまりに明らかだけど、「君の名は」といえば、やっぱり佐田啓二さんと岸惠子さんの主演映画「君の名は」でしょう。アナタ、真知子巻き、ですよ。私なんぞ北海道から初めて東京に出た35年くらい前、数寄屋橋で「おお、ここが映画『君の名は』の待合せ場所か・・・」と感慨深かったものです。ありゃ、こんな話をすると「ジジイ」とバカにされるだけだから、本日はこの辺にしときましょう。はい。

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