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映画「ワイルド・スピード ICE BREAK」を拝見。やっぱり世界を救いたくなるのか・・・。 [映画]

先日。シネコンで映画「ワイルド・スピード ICE BREAK」を拝見しました。

いやあ、面白かった~。

この手のスピード・アクション・ムービーって意地悪なツッコミをしようと思えば、無尽蔵に可能なわけです。しかし、そーゆー見方は品がない。主人公チームのド派手な活躍へハナシを持ち込む前段として、強引すぎる伏線、悪役のトンマ行動、あまりにご都合主義な展開は仕方ない、いや、むしろ必須条件ともいえるのです。

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思えば「ワイルド・スピード」も、8作目を数える大人気シリーズに成長しましたね。私は2001年の第一作目を皮切りに、2本を除く、6本を公開時に映画館で観てきました。

第一作でヴィン・ディーゼルさんとダブル主演を張ったポール・ウォーカーさんが、7作目の撮影途中にまさかの交通事故死。シリーズもこれまでか・・・と思いきや、そこからの巻き返しが凄い。姐御ミシェル・ロドリゲスさんの頑張り、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンさんの筋肉アピール、大御所カート・ラッセルさんのお茶目演技が加速し「スコーピオン・キングといっしょに世界侵略:ロスアンゼルス決戦しつつ遊星からの物体Xが来たぜ」的な、ごった煮強化であります。(もはや何のことだかわかりません)

さて最新作「ワイルド・シリーズ ICE BREAK」であります。

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主演ヴィン・ディーゼルさんは16年間も主人公ドムを演じ、さすがに肉体アクションに往年のキレがなく、もっぱらカー・ドライビングへとご担当をシフトしているのです。

となると、体を張ったアクションは誰が担当する?ドウェインさんの腕っぷしに対抗できる個性派アクション俳優を投入せねば!と製作側は考えたのでしょうナ。なんと本作には「トランスポーター」「エクスペンダブルズ」で中年オヤジパワーを見せつけた、この方が登場であります。

そう、ジェイソン・ステイサム様です。なんつうカッコいいハゲ頭であろう!

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この人員強化、映画を盛り上げるのに、おおいに貢献したわけですが、ちょっと待て!と申し上げたい。

重要な役どころとはいえジェイソンさんはあくまで「脇役」です。ところがこのオジサン、ギャラをもらったからには徹底的にやるぞ!という律儀な役者のようで、スクリーンに登場するや、遠慮会釈なくキレッキレのアクションを披露しちゃうのであります。やり過ぎでしょ、と申し上げたい。主演(ヴィン・ディーゼルさん)が、かすんでいますよお。

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こうなりゃいっきにキャストの世代交代だ。今後の「ワイルド・スピード」シリーズは、ジェイソン・ステイサムさん主演で良いではないか?あれれ、オヤジからオヤジへの主役交代・・・は、さすがに無理か。

いっぽう本作は「悪役」にもスゴイ人を配しましたね。モンスター化してオスカーまでゲットした女優(←無理な言い回しだ!)シャリーズ・セロンさんであります。「プロメテウス」出演以来、どうも無表情化、能面化が進行しており顔面筋肉の硬直が心配されますが、それも良し。何がどうあれ、「イーオン・フラックス」よりは、まともでしょうから・・・(失礼)。

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ここでハナシは変わります。「ワイルド・スピード」第一作(2001年)を思いおこすと、当時の主人公たちはアメリカンローカルに、ストリート・レースにうつつを抜かしていたのです。しょせんは「小悪党」「暴走族」「チンピラ」であり、ようするに単なる迷惑野郎でしたわね。

それが16年を経た本作(8作目)ではどうでしょう!凶悪テロリスト相手に世界を救うんですぜ!「007」のジェームズ・ボンドも顔負けの大活躍です。そこまでスケールアップするかよ!と、さすがにツッコミを入れたくなりました。アメリカ人というのは、この手の大げさが大好きなのでしょう。ミッションが天井知らずであります。こうなれば、次作(9作目)はいよいよ宇宙へ進出かあ?・・・って、「007」のロジャー・ムーア末期じゃあねえよッ、と、マニアックなノリつっこみが出たところで、今日はお終いっ!チャオー。


蛇足: こうゆうくだらない切り口で、映画バナシをしつつ酒を呑める知り合いが、最近めっきり減りました。さびしいなあ。ニコール・キッドマンに「ニコール犬」と命名し、スカーレット・ヨハンソンを「すもも」、ルーシー・リューを「いたち」と呼んでいたTさん、たまには一緒に映画に行きましょう!

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公開から半年経っても上映が続く「君の名は。」、全然アリ!と思うワタクシです。 [映画]

先般。知人と呑み屋で雑談中、唐突に「そういえば、『君の名は。』はどうだった?」と質問されました。こちとら日本酒で頭がぼやけ、ましてや5か月も前に観た映画に、どうだった?と言われても・・・とほほ。

「君の名は。」は言うまでもなく2016年最大のヒット邦画です。驚いたことに昨年8月の公開から半年経過した今も(2017年3月時点)劇場上映が続いているらしい。こりゃあスゴイことです。

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で、冒頭の「どうだった?」との問いに対するワタクシの答え。簡単です。

あんなスペクタクル展開は予想してなかったけど(なんたって隕石落下!)、大変に良かったと思います。

以上。これは斜に構えるわけでなく、「良い作品だなあ」という素直な感想。映像は美しいし、ストーリーは丁寧に作りこまれて好感が持てます。会えそうで会えない男女のすれ違いは昔から鉄板ネタですもんね。ワタクシ、ラストシーンを待たずして、映画館では涙、涙、でございました。はい。

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本日のハナシはこれで終わりですが、ちょっとだけ蛇足です。

本作に対し、一部の人がネット等で喧伝している「言い分」が、どうも気に入らない。その言い分とは「君の名は。」が過去の別の映画にそっくりだ、だからパクリだ、という批判です。たとえば10年ほど前の韓国映画で、アメリカでもリメイクされた「イルマーレ」。海辺の家を舞台に、時間を超えて見知らぬ男女が手紙をやりとりするファンタジックなラブストーリーです。基本状況は同じと言えなくもない。

しかし、だからといって「パクリ」と評価するのは、短絡的かつ幼稚な感性と言えましょう。もっと言えば、品(ひん)が無い。オレはそっくりな映画を知ってんだぜ、すごいだろ!と自慢したい感じは、可愛い、とも言えますが。

「イルマーレ」を引き合いに出すなら、「君の名は。」に似た設定の作品なんぞ、山のようにあるわけです。成海璃子さん主演の「きみにしか聞こえない」。男女が入れ替わる設定は大林信彦監督「転校生」。愛するひとを救うため時間を遡る主人公なら「バタフライ・エフェクト」。他人に入り込む「マルコヴィッチの穴」。空からとんでもないモノが降って世界が終わる惨事は「ドニー・ダーコ」などなど。それこそ枚挙にいとまがありません。

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膨大な数の映画やドラマが量産された現在においては、状況設定やテーマの類似なんぞ、たいした問題ではありません(毎年登場するゾンビ映画なぞ、どうするのだ?)。重要なのは「素材や状況設定を、いかに完成度の高い作品に昇華できたか」という点に尽きます。その切り口で言えば「君の名は。」が、ひじょうに優れた映画であることは(好みは別として)言を俟たないと思いますね。

私は他作との類似など考えもしませんでした。それよりも新海誠監督が2007年に発表した名作「秒速5センチメートル」の発展形、と感じ入りました。あの作品(秒速・・・)の、地味で、リアルで、もの悲しい恋(というべきか)が、明るく(?)スケールアップして「君の名は。」に結晶したと思いました。そう、新海作品の風景の美しさは「秒速5センチメートル」を観た時に心底仰天しましたけど、「君の名は。」も期待どおりの美しさです。実際の東京の街が、こんなに美しかったらなあ~なんてねえ。

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あと、出典があまりに明らかだけど、「君の名は」といえば、やっぱり佐田啓二さんと岸惠子さんの主演映画「君の名は」でしょう。アナタ、真知子巻き、ですよ。私なんぞ北海道から初めて東京に出た35年くらい前、数寄屋橋で「おお、ここが映画『君の名は』の待合せ場所か・・・」と感慨深かったものです。ありゃ、こんな話をすると「ジジイ」とバカにされるだけだから、本日はこの辺にしときましょう。はい。

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映画「ジャック・リーチャー」へのツッコミどころはそこか、と自分にノリツッコミの今日この頃。 [映画]

トム・クルーズ主演のアクション映画「ジャック・リーチャー」を拝見しました。何を隠そう(という前置きは不要ですね)、トム・クルーズさんとワタクシは同じ歳であります。だからといって、私はインポシブルなミッションをこなしたり、ラストなサムライになったりはしませんが・・・。

虚しいボケをしてもしょうがないですね。

さて「ジャック・リーチャー」です。題名が「ザ・クリーチャー」に聴こえませんか?まるでB級SFホラーだよなあ・・・と、しつこくボケてすいません。

映画は前作同様に、トム・クルーズさんがいい歳をして、お約束どおり、やんちゃの限りを尽くすわけです。悪党相手に拳銃バンバン、マシンガンをバリバリ、殴る蹴るわの大暴れで、陸軍女性中佐(それほど美人とも思えない)の冤罪を晴らして、最後、またぞろ放浪の旅へ・・・という、ご都合主義の極み。予想を裏切らない嬉しい仕上がりです。主演がトムさんではなく、スティーブン・セガールさんだったら「沈黙のジャック」という題名でOKでしょう。違和感はありません。

それにしてもなあ。巨悪(という設定になっている)の将軍と大佐の情けなさはどうしたことか。こーゆー映画は、敵が手ごわくないとツマラナイんだけど、かんじんのソレが「ダメ老人」「頭の悪いタイコ持ち」としか見えずイラッとします。トムさんたちをつけ狙う凄腕の殺し屋だって、リストラされたサラリーマンがストーカーになった体で迫力がありません。

一方、味方サイドにはアメリカーン・ノーテンキな金髪小娘がおり、主人公(トムさん)の足を引っ張り迷惑かけどおし。トムさんならずとも頭が痛くなります。こんなバカ小娘は、さっさと、殺し屋に殺られてしまえばいいんじゃあっ(暴言?)。

年を取り短気になったワタクシ、スクリーンで展開するスッコトドッコイなピンチ場面に終始イラッイラッ、でありました。ぷはーはーはー。

ところで(と、ここからが本題です)

この映画を観ようと思った理由。先月の台湾出張のさい、台北駅のでっかいポスターを見たからです。タイトルからキャッチコピーから漢字で書かれており、おお、いいな、と思った次第。

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日本のポスターはコッチですね。

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両者を比べてみましょう。まずはキャッチコピー。文句なしに台湾版がかっこよい。「永不妥協」「永不放棄」「永不回頭」ですよ。四文字熟語、ここに極まれり。未来永劫オレ絶対に妥協なんてしないもんね、家庭ゴミをコンビニに捨てたりしないもんね、頭を回して後ろを振り向かないもんね・・・と、字面から推測すると、どんどん違う方向に信念が向かっていく感じ。嗚呼、良いなあ。

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映画タイトルです。トム・クルーズさんかジャック・リーチャーか漢字表記の、「克」はニュアンスあるけど、「湯」という文字が意外な味わいポイントですナ。♪ いい湯だな~アハハ、と空気が温泉旅行っぽく、ダチョウ倶楽部の定番ネタ、熱湯風呂で「押すなよ~」さえ連想するワタクシであります。

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台湾版はタイトルもすごい。「神隠任務」ですよ!神隠しの任務・・・いったい、どうゆうミッションなんだあ、とツッコミたくなるのは私だけではないでしょう。

千と千尋の神隠し、の、あっちの世界へ行ったら「NEVER GO BACK」という世界観でしょうか。などと虚しいイジリをするうちに、先ほど呑んだ富山の酒「満寿泉(ますいずみ)」4合がワタクシの頭をクラクラさせるので、今日はこの辺でお終いっ!ちゃおー。


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映画「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」。玉木宏さんの天才探偵っぷりが見事!それにしてもあの姉妹が。。。 [映画]

公開前から楽しみにしていた映画を観てきました。玉木宏さんが天才、御手洗潔(みたらい きよし)を演じる、

探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海」であります。

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本格ミステリーの巨星、島田荘司センセイが生んだシャーロック・ホームズにも勝るとも劣らない(と私は思う)クールで皮肉屋で頭脳明晰なキャラクターそれが御手洗潔であります。とうの昔に映像化されて良かったキャラで、もしそうだったら今頃は「相棒」シリーズどころではない大人気を博していたかも。。。。しかし、映像化には探偵ミタライにふさわしい「俳優」が必要であり、その人選が大ハードルだったろう、と推察します。

ま、日本には(あの)天地茂さんが明智小五郎を演じたつう、ものすごい映像史がありますから、誰が何を演じようと「それなり」には落ち着くかもしれない。しかし御手洗レベルになると、そうはいかんでしょう。ミタライが事件を解明する過程での周囲に対するあの態度。「そんなことも分からないのか、君は?」という上から目線、相手を馬鹿にしきった体を、イヤミなく、むしろカッコよく演じるなんていったい誰ができるだろう?

さらに、物語終盤には、そんな無茶なっ!と呆れる論理(オチ)を、なるほど、たしかにそうだ、と納得させる「説得力」で語れる、そんな俳優って誰かいますかね?

要するにミタライとは「浮世離れした超人」であり、玉木宏さんのみが容姿、声、立ち振る舞い、どれをピッタリなのは明らかでございます。パチパチ。。。

・・・と、こんなことばかり書いてると無駄に記事が長くなりますな。

映画の感想を書きましょう。御手洗ファンであるワタクシをして満足の内容でした。原作が上下2巻の大部ゆえ、2時間弱の映画だと、どうしても説明優先のうらみがあり、人間模様など詳細は割愛・・・これが原作信奉者は気に入らないでしょうけど、私はテンポよくハナシが進んでく爽快感を評価しますね。「ナショナル・トレジャー」や「ダヴィンチ・コード」に比べれば、強引な突っ走り感は、それほどございませんしね。

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ただし、もし次回作があるなら、大長編ではなく、短篇か中篇を原作に選んでいただきたい。歴史ロマンや大仕掛けの謎は控えめにして、ミタライの天才的な論理展開と、イヤミな口調をじっくり堪能したいです。(その意味で、先行のTVドラマ「傘を折る女」は良かった!)

さて以上が本日前置きです(おいおいっ!)。いよいよ、ワタクシのメイン食いつきネタ。

御手洗シリーズにはワトソン的な役どころで石岡氏が登場しますが、本作では、所用で不在という設定。その代わり女性記者がミタライに同行します。あっけらかんとした天然っぷりに、少々イラッとくる、そんなキャラを、広瀬アリスさんが良い感じに演じています。

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ここで、ワタクシが申し上げたいのは、

広瀬アリスさんと広瀬すずさんの区別がつかん!

ということであります。ちなみに、この映画には広瀬すずさんは出演していません。でも気になる。昨今、飛ぶ鳥落とす勢いの「ソックリな美人姉妹」に多くの日本人はどう対処しているのだ!

以下の4枚の写真、どちらがアリスさんで、どちらがすずさんかを自信を持って断言できるかね、ミタライ君!やったあ、勝った・・・って、誰にだよ。

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自慢じゃないが、ワタクシ、本田翼さんと広瀬すずさんの区別さえも微妙。それを姉妹、ときては「うむむ・・・」と唸るばかりであります。叶姉妹だって、渡哲也さんと渡瀬恒彦さんだって、ナイツの塙さんとSAGAの塙さんだって、道端ジェシカ&アンジェリカ姉妹だって、区別はつきますけどね、

ザ・タッチのお二人、ザ・ピーナッツのお二人、高田純次さんとボズ・スキャッグス、そして広瀬姉妹は、区別がつかないではないか。いったい、この難題、どう解決するのだ。

・・・と、自分でも何を言いたいのか、分からなくなってきたので、今日はこの辺でお終いっ!なんと強引な幕引き、これぞ本格ミステリーの世界かなあ。ちゃんちゃん。


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映画 「007 スペクター」。ボンドのカッコ良さと、素晴らしい映画のできばえに大喝采。ですが・・・ [映画]

昨年(2015年)12月公開の映画「007 スペクター」。観そびれていたら、そろそろ上映終了になりそうなので、会社帰り、日本橋にある室町コレドTOHOシネマズへ寄って拝見したのであります。

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ダニエル・クレイグさんがイギリス諜報部員ジェームス・ボンドを演じるのは、今回で4作目。早いもので、1作目から9年も経つんですね。

で映画の感想ですが、何を置いても、ダニエルさんがカッコイイ。クールでワイルドな(でも優しい)ボンドは、男が惚れる男でございます。作品を重ねるごとボンドにバッチリはまり、もはやダニエルさんしか適任者はいない!と思わせます。ロジャー・ムーアさんやピアーズ・ブロズナンさんは、にやけすぎ。いったいあのボンドは何だったんだ!ショーン・コネリーさんはレジェンドだから別格として、ジョージ・レイセンビーの立場はどうなるのだ!(←すいません、マニアックすぎましたね)

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新作「スペクター」に話を戻します。映画全体が安っぽくないのが良いです。骨格(ストーリー)がしっかりあって、展開がスピーディ。勢いに流されずに、敵味方とも人物はキッチリ描かれている。いまどきスパイアクションでもねえよ、時代遅れだろう、というツッコミさえ、逆手にとり、うまくまとめてますね。(ただ、本作も含め、最近のスパイ映画たとえば「ミッション・インポシブル」シリーズにしても「キングスメン」にしても、その点を意識し過ぎの気もするが・・・)

さて、ボンド映画でひじょーに重要なのが、悪役、と、ボンドガール、でございます。

本作の悪役は、うわ、なんとクリストフ・ヴァルツさんではないか。この名優の演技は、どの作品でも、震えがくるほど素晴らしい・・・いや、言い過ぎでしたね、「グリーン・ホーネット」を除いては、と言いなおしましょう。

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「イングロリアス・バスターズ」といい「ジャンゴ、繋がれざる者」といい、見た目、気の良いおじさん風でいながら、次の瞬間、何をしでかすか分からぬ凄まじい怖さが体じゅうから発散されてます。ダイアン・クルーガーを絞め殺したり、ディカプリオを撃ち殺したりと、この人(が演じる人物)は、何でもアリの大荒れ状態なんであります。本作でも、うはあ怖かった~。

・・・すいません。どうも話が脱線してますね、ま、映画好き男の無駄話、と思ってお許しを。

こんなにスゴイ悪役を配したからには、ボンド・ガール、はどうなのよ、といえば。

レア・セドゥさんという若手は、絶世の美女ではなく、さりとて、個性バリバリでもなく、どうも、そこらのおねえちゃん、という感じ。こうゆうタイプが欧米ではモテるんでしょうかね。浜美枝さんのほうが全然良いゾ!(いったい、何十年前のハナシだ)。もちろん劇中では、ボンドさんの「落としテク」に陥落し、敵陣へ飛び込む直前のシビレル状況でありながらキッチリとベットインであります。ボンドさんのストライクゾーンの広さには、毎度、感激です。

そうそう、もう1名のボンド・ガール(?)として名を連ねるのが、かつて一世を風靡した超エロ・フェロモン女優モニカ・ベルッチさんであります。おいおい、モニカさんに「ガール」は無えだろう、とチャチャを入れてはいけません。(ボンド・おばさん、というのも変だもん)。特別出演レベルのちょい顔出し登場ですけど、そんな短時間でもボンドさんとしっかり合体。なにせボンド・ガールですから!ほら、若手から年増まで相手選ばずの驚異のストライクゾーン、ボンドさんは心底スケベエなんだなあ。

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十分に満足した本作ですが、当ブログの性質上、いくつかツッコミはせねばなりません。

明らかに敵が待ち構えている施設に、ボンドさんは、なぜ拳銃一丁という軽装で乗り込むのでしょう?文字通りの自殺行為ですわね。予想される理由は「知りたい真実のため(つうか映画を進行させる都合で)、あえて、敵の術中に飛び込む。虎穴に入らずんば虎児を得ず、だ!」・・・といったところでしょうが、

そうだとしても、ただのバカ。あるいは、ドM、としか思えぬ行動ですね。

ま、正義役がこの調子だからでしょうか、悪役も負けじと、肝心な詰めが甘いのです。ボンドなど、さっさと撃ち殺しておけば良いものを、優位に立った余裕からノーガキくっちゃべっている間に、ボンドは持参スパイ・グッズで窮地を脱して、あまつさえ、悪党組織の中枢設備を破壊しちゃうという、お約束の流れ。

まさに、どっちもどっち、と申せませしょう。両者にレッドカードを出したいです。

こうなると、たかが、9mm弾しか発射できないハンドガン(ワルサー)で、ヘリを打ち落とすつう離れ業も、ボンドさんなら可能かも・・・と思えるわけで、そんな点も含めて「007 スペクター」はスゴイ作品、と思った次第です。

あれれ、誉めたのか貶したのか、分からん記事になりました。いや、私はこうゆう映画大好きですよ。ちゃんちゃん。

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少々体調の悪い日々と、映画「ジュラシックワールド」にゲンナリの話。 [映画]

2015年も早いもので11月に突入であります。年末近し、という雰囲気ですね。

10月以降、どうも体調がすぐれません。頭がぼやっとしてます。9月にぶつけた左足小指は、40日経った今も赤く腫れたままウズウズしてます。やっぱり骨が折れてたかな?そんな状態のためか、モノゴトに集中できず、脳内整理もはかどらず、珍しくブログ文章を書くにも苦戦しております、ハイ。

さて昨日(10月31日)は、ハロウィンだったそうです。クリスマスにすら関心のないワタクシは、ハロウィンなんぞという輸入イベントに、いい歳した日本人の大人が迎合する理由がサッパリわからない。仮装して渋谷に集まる方々は、名目なんぞ二の次で、楽しめるキッカケさえあれば良いのでしょうか。

どうせならスペインの「牛追い祭り」を輸入してはどうか?銀座中央通りに、猛牛数頭を放つ。阿鼻叫喚の修羅場なら、命をかけて楽しめると思いますがねえ。

話題を変えましょう。

映画の話です。2015年8月、鳴り物入りで公開された「ジュラシック・ワールド」という恐竜映画。本国アメリカですんごい興行収入を樹立したらしい。恐竜人気って衰えないんですね。

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公開から遅れること2か月、10月になって映画館で拝見したワタクシ。たいした期待はしてませんでしたが、それにしても、あまりに想定範疇内で、ちょっと芸が無さすぎ、と思っちゃいました。

孤島に作られた体験型恐竜パーク「ジュラシックワールド」で、恐竜が大暴れしちゃうパニック映画です。危険エリアに取り残された自業自得のコワッパ兄弟を救うため、奇特な主人公が救出に向かい、コワッパどもは危機一髪で助かるわけです。とはいえ、遺伝子操作で狂暴度マックスに作られた恐竜は、観光客たちにずんずん近づいてくる。人間たちは、なすすべ無し。

以下ネタばれ。「毒をもって毒を制す」の諺どおり、ラストは、悪い恐竜さん VS 良い恐竜さん、の対決であります。予定調和的に悪い恐竜は敗北し、ついでに恐竜の利用を企んだ悪党(人間)はキッチリ恐竜に惨殺され、嗚呼、万事めでたし、であります。

ノーテンキなアメリカ~ン・テイストはご愛嬌として、このストーリーじゃあ、「ジュラシックパーク」(1993年)シリーズの続編というよりは、ちょっとだけスケールアップした、まるっと焼直しですよ。ストーリーに大差なし。22年前は、スクリーンせましと暴れる恐竜動画だけで十分に興奮したもんですが、今どき、それじゃ勝負にならん気がする。「3D」映像を売りにしようと、映画の肝はやっぱり「脚本」でしょう。旧作をなぞってどうするの、と思ってしまう。

文句ついでに言えば、人間をまんまと騙し、隔離施設から脱走するほど高度な知能を持った恐竜が、ラストシーンでは、いかにも爬虫類ノーミソでござい、といった、猪突猛進のだらしない末路を辿るのはいかがなものか?一方、「頭が悪い」はずの恐竜たちが、人間側の味方をしたとたん、擬人化され描かれるのはなぜか。そうゆうもんだよ、アメリカ映画は、と納得しつつも素直に楽しめないワタクシ。これも体調が悪いせいかな?

唯一の救いがありました。それは準主役(ヒロイン)を演じた、ブライス・ダラス・ハワードさん。

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「ヴィレッジ」「レディ・イン・ザ・ウォーター」でお顔が真っ白でしたが、本作でも白い!化粧か地色なのか。この女優さん、大好きです。個人的にはラース・フォン・トリアー監督の「マンダレイ」(2005)の彼女が好き。「ドックヴィル」もニコール・キッドマンではなく、ブライスさんの主役にしてほしかったなあ。

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話は芋づるに散らかりますが、「ドックヴィル」で偽善野郎を演じたポール・ベタニーさんは、今年公開された「アベンジャーズ、エイジ・オブ・ウルトロン」で、ニューヒーロー(!)になってました。顔を塗りすぎ、ご本人か判別はつかないけど・・・。そしてその映画で、悪役ウルトロンの声をやってるのが、なんと、あのジェームズ・スペイダーさんです。「セクレタリー」で秘書役のマギー・ギレンホールさんのお尻をぺんぺんする変態上司役が堂に入っておりました。

ジェームズ・スペイダーさん、いまは太って禿げて、かつての美男子の面影無し。これが現在。

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これが20年数年前です。うはあ、かっこいいねえ。

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話がグジャグジャになりましたが、体調が悪いのを言い訳に、このままアップしちゃおうっと。

というわけで皆様も、体調には十分気を付けてください。そんな雑なまとめで今日はお終い。ではでは。


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新作「ゴジラ」 ハリウッドリメイク云々よりも、ケン・ワタナベが・・・。 [映画]

またその話かよー、と言われそうですが、書いちゃうのであります。

2014年7月25日に公開された「ゴジラ」新作、についてであります。ハリウッドが巨額をぶっこんで堂々復活となった日本が誇る怪獣でございます!

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今回の「ゴジラ」はオリジナル・ゴジラの「ずん胴」「着ぐるみ感」を良い意味で受けついでいるのがヨロシイです。モスラならぬムートーという怪獣相手に、ゴジラが大都会で大暴れ(+それを人間たちが手をこまねいてみている)というお約束の対決シーンがまさに日本流であります。

ストーリーが多少ヘナチョコだろうと、これで良いのだ、わははは、と嬉しくなりました。

ところで、苦い思い出のためか誰も触れようとしませんけど、1998年にも、アメリカでゴジラはリメイクされています。映画の内容がグダグダなのはご愛嬌としても、そのときのゴジラの造形が、絶望的にダメでした。着ぐるみ感はゼロ、もろCG、筋肉質の爬虫類の体なんです。ゴジラというより恐竜。多くの日本人が「ジュラシック・パークじゃねえよ!」と拳を固くしたトンチキな作品でした。1998年のゴジラがこれです。

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今年公開された最新「ゴジラ」にハナシを戻しましょう。

本作はプロモーションも活発で、芹沢博士役の渡辺謙さんが、さかんにメディアに登場しゴジラ愛を熱く語ってました。英語発音だと「ゴズィラア」になるのを、謙さんはあえて日本語発音「ゴジラ」にこだわった、など撮影裏話もご披露。さすがはハリウッドスターの渡辺謙さん、さぞかし重要な役どころで映画で大活躍してるんだろう・・・と期待したのですが。

な、なんと・・・映画をみて愕然。

渡辺謙さん演じる芹沢博士、ず~っと画面に出ているものの、活躍らしい活躍はございません。「謎の大振動」「放射能を食う生命体」「ゴジラの大暴れ」に翻弄されるばかりで、さっぱり世間に貢献しません。要するにダメ科学者じゃん!

終始、思いつめた表情で何かを凝視し、ここぞのシーンではベタな驚きリアクション。

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怪獣の大暴れになんら有効な手立てを打てないまま、ラストを迎えるのでありました。トホホ・・・。

スター渡辺謙さんがこんなパチモン扱いを受けてしまうとは・・・。脚本家と監督の責任は大きいよ!

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まさに痛恨、謙さんがかわいそうです!

・・・と思ったら、過去のゴジラ関係(?)で、もっとかわいそうな方がいました。2004年公開、TOKIOの松岡さん主演の「ゴジラ ファイナルウォーズ」(邦画)で、それなり重要な役だったケイン・コスギさん。

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はい、よくみないと本人と分からないくらいです。(赤丸内に注目ください)

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うーん、これはかわいそうだなあ・・・

と、例によってハナシにまとまりがなくなったので、これでお終いっ。


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8月といえば、映画「八月の鯨」・・・とあまりにベタな連想をしちゃったワタクシ。そして、ベティ・デイヴィスさん万歳! [映画]

ついに8月になりましたね~、暑い暑いと世間は騒ぎますが今年(2014年)はそれほど暑く感じません。08年、09年あたりは、もっともっと暑かった記憶が・・・ま、それは主観ですね。

8月1日なので、「8月と聞いて思い浮かべたもの」をご披露しましょう。かなりマニアックでございます。

映画「八月の鯨(くじら)」であります。どーん!

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この映画、今から27年前、1987年に公開されました。神保町の岩波ホールでロングラン上映になりましたっけ。

アメリカのある島にふたりで暮らす姉妹(老婆)の日常を淡々とつづった映画です。事件らしい事件が起きず、正直、私はストーリーをほとんど覚えていません。覚えていませんけど、めちゃくちゃ感動した記憶だけは脳内にしっかり刻み込まれています。

この作品の何がスゴイか、といえば、姉妹を演じる女優がリリアン・ギッシュと、ベティ・デイヴィスなんです。サイレント映画時代から活躍するリリアンさんは映画撮影時点で90歳超。一方、ベティ・デイヴィスさんは1908年生まれですから当時79歳。(現在は、お二人とも亡くなっております)

最近、往時を過ぎたアクション俳優を集めオールドファン(要するにオヤジ)受けを狙った映画が、粗製濫造されていますね。「八月の鯨」はそんな懐古趣味とは一線を画しています。映画史を作った偉大な女優を共演させただけでなく、きっちりと「演じさせている」ところが秀逸なんですね。

とくにベティ・デイヴィスさん。(この名前を聞いてブルッと震えた方、友だちになりましょう!)。ここからはワタクシの映画マニア魂が炸裂しちゃいますがご容赦を。

ベティ・デイヴィスさんといえば1930~1940年代のハリウッドを代表する美人女優です。この美しさ!そのうえアカデミー主演女優賞を受賞2回、ノミネート連続5回という演技派でもあります。ブルブル。。。

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しかしベティさんの本当のすさまじさは、彼女が老境にさしかかってから発揮されます。ブローウエイ女優たちの醜い争いを描いた人間ドラマ「イヴの総て」(1950年)で、大女優マーゴ役を強烈に演じました。私、この映画が好きでDVDも買っちゃいましたもんねえ。

1962年、サスペンス映画(ホラー映画とも言えますが)「何がジェーンに起こったか」で、姉をいびり倒す醜悪な老女を怪演するのであります。かつての美人女優の看板などブッ飛ばして、化け物メイクに髪はボサボサ、気持ち悪くなるほど真に迫った変質者的な狂気演技に「女優魂」を見るのであります。キャリアを失うリスクもいとわず、ここまでするか、のド根性はさすがだぜ!

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シャリーズ・セロンさんが体重20kg増やして醜悪メイクでアカデミー賞を獲ったり、ロバート・デ・ニーロさんが極端に痩せたり太ったり(CGではなく実際に)、イザベル・アジャーニさんが精神錯乱したり、を見て、「スゲエなあ」と思うかもしれませんが、ハッキリ言って、ベティさんの「切れ芸」に比べるとかすんで見える、と申せましょう。

ちなみに、メグ・ライアンさんも「イン・ザ・カット」でここまで徹底的にやっていれば・・・痛恨です。現役女優で「ベティさんの境地」へ到達できそうな方といえば、ウィノナ・ライダーさん、クリスチーナ・リッチさん。若くして際どい芝居のエレン・ペイジさん(←大期待!)。今は飛ぶ鳥落とす勢いゆえ到底ありえないですが、エイミー・ワトソンさんは絶対に「彼岸」まで辿りつくでしょう・・・って、なんの話だ。

話が拡散しちゃいましたね、「八月の鯨」にハナシを戻しましょう。いや、ホントにいい映画でしたよ・・・と、27年前に観た昔バナシで終わるかと思いきや、なんと昨年。岩波ホールで、本作はリバイバル上映されてたんです。ノーマークでした。知っていたからと言って、観に行ったとも思えないけど・・・。

ハナシは連想ゲーム的につながりますが、10年ほど前、「ラヴェンダーの咲く庭で」というイギリス映画がありました。「八月の鯨」と同じように辺鄙な海辺の村に住む二人の姉妹(老女)が主人公。ただしストーリーは淡々・・・ではなく、ある日、気を失った美形男子が浜に流れ着く、のをきっかけに様々なドラマが生まれます。老女を演じるのは、大女優のマギー・スミスさんとジュディ・ディンチさん(といっても、ハリー・ポッターに魔法を使わせたり、ジェームス・ボンドを送り込んだりはしません)。大御所ふたりの演技合戦っぽいシーンには少々興ざめですし、「八月の鯨」のイメージがあると評価きつくなりますが、とはいえ、「ラヴェンダーの咲く庭で」も素晴らしい映画。とくにクラシック音楽好きの方なら、ラストシーンには涙することでしょう!ちゃんちゃん。

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アメリカ映画にありがちな「まるで何事もなかったような演出」に嬉しくツッコミを入れてしまう日。 [映画]

突然の映画ネタです。どーんといってみよう・・・って、オレは欽ちゃんかっ!

昨日(6月21日)公開のケヴィン・コスナー主演「ラスト・ミッション」であります。邦題からジャッキー・チェンの香港映画を想像してはいけません。ノーテンキな典型的ハリウッド系スパイアクションなんであります。

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「ダンス・ウィズ・ウルブス」「アンタッチャブル」「ボディガード」などの話題作に出演し、一時はアメリカを代表する俳優と目されたこともある(過去形ですいません)ケヴィン・コスナー御大。老体に鞭うって挑んだ今回の役どころは、CIAエージェント、いわゆるスパイ、でありますナ。

この主人公が、絵に描いたような(今回だと、映画の脚本みたいな)人生メタメタ状態なんです。妻には愛想をつかされ、とうの昔に離婚。現在16歳の娘にはもう7年間も会っていない。武装悪党との銃撃戦が日常茶飯事の危険度マックスのお仕事なのに、月給は安い。さらに悪性腫瘍を患って余命3ヶ月・・・と、あまりに悲哀に満ちたオッサンなんであります。

そんな下っ端スパイの主人公が、CIA上層部から(といっても直接、指令を下すのは若いエリート・エージェント)、重要ミッションが与えられます。ハイテク兵器をテロリストに売りさばく組織のボスを見つけ出し、殺すこと。人生の最期は娘と暮らしたい、という彼の願いをCIAに利用され、しぶしぶミッションを引き受ける主人公。体調不良に苦しみながら、お約束どおり無茶苦茶に乱暴なやり方で敵を追い詰めていくのであります。はぁ~~。

これ以上、語るべきことは何もなく、アッケラカーーン、アメリカーーン、いまやストーリーを思い出すことさえ難しい作品。では、なんのためブログに取りあげたか、というと・・・

エリート・エージェント役のアンバー・ハードねえさんです!この美人っぷり。どうだあっ。

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当ブログで3年前、ホラー映画「ザ・ウォード 監禁病棟」について書きました。その主役がアンバーさん。当時はまだ無名に近かったけど、ワタクシは「彼女は絶対に来る!(売れる!)」と確信したので、こうしたメジャー作品で活躍されるのをみると素直に嬉しいんであります。パチパチ。

・・・と、言いたいのではなかった。

実に小さく、しょうがないネタではありますがアメリカ映画にありがちなアノ演出についてツッコミたいわけです。ある意味、微笑ましいですが軽~くいじってみましょう。

「ラスト・ミッション」にハナシを戻します。映画終盤、CIAエージェントの主人公と敵(ボス+子分たち)の銃撃戦は、ビル一棟がめちゃくちゃになるほどド派手です。「多勢に無勢」なんて言葉を無視しきって、お約束どおり、主人公は孤軍奮闘し悪党は全滅であります。それ自体に無理がありますが、ま、映画だから良いとして、

問題は「そのあと」です。一般人にも多大なご迷惑&大被害を与える大立ち回りを演じておきながら、ラストシーン、何事もなかったように、主人公を囲むご家族の風景。あまつさえ映画前半、あれほど父親に反発していた16歳の娘が、脳手術をされたか、宇宙人に体を乗っ取られたか、つう別人っぷり、すっかりパパになついてるじゃん・・・。

いくらなんでも、こらあっ!とツッコミを入れちゃいますよ。

「丸くおさまったから、良いじゃん。終わったことは忘れようよ。」のハッピーエンド気分満喫もいいけどさあ、「何事もなかった感じ」は度が過ぎるでしょうよ!

本作に限らず、この手のシーン、アメリカ映画では枚挙にいとまがないのであります。

さあ、いってみましょう!究極の「何事もなかったようなシーン」を求めて!

まずはこれ。「バーティカル・リミット」という山岳映画です。

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雪山で行方不明になった妹を救出しようと兄が山に向かいます。ふもとの町で義勇軍を募りますが、危険な雪山ゆえ周囲からは「自殺行為」と冷ややかに受け止められます。しかし妹を想う兄の姿にほだされ、数名の山のプロが名乗りをあげるんです。救出チームは過酷な雪山へと果敢に挑み、結果を言っちゃうと、兄と妹は生き残るものの他メンバーは雪崩や滑落で全員死亡・・・目的達成とひきかえに、犠牲はそれ以上、という悲劇的結末ですね。

にもかからわずラストシーン。「まるで何事も無かったかのように」生き残ったメンツは「はあ、助かったなあ。良かった良かった。」とハッピーエンド感を振りまきます。そりゃないだろうって!オマエラのせいで、みんなが死んだんだぜえ。せめてその陽気な笑顔はやめなさいって!

次いきましょう。ちょい古いですが80年代の人気シリーズ。そのなかから「ロッキー3」「ロッキー4」です。何がスゴイかって、前作「ロッキー」「ロッキー2」ではバリバリの宿敵だったボクサー、アポロ、エラソーなだけでなく性格も悪くって、ロッキーを精神的に追い込んだ酷いヤツですが、なんと、「3」「4」ではロッキーとアポロに友情が成立。それが物語の軸になってるんですな。

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「それまでの確執が何もなかった」ような、そりゃ、あんまりでしょう、なストーリー。アポロなんぞ赦しちゃいかんよ、ミッキーさん、エイドリアンさん!

話はシリトリ的に展開です。ロッキーシリーズの主演スタローンさんが、数年前に作ったアクション映画「エクスペンダブルズ」に目を移しましょう。この映画がまたスゴイ。

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「ロッキー4」ではリングで戦ったスタローンさん(ロッキー)とドルフ・ラングレンさん(ドラゴ)。本作でも共演しているんですね。で、ドルフさんはスタローンさん率いる傭兵部隊エクスペンダブルズの一員でしたが、仲間を裏切って敵に寝返り、あろうことか仲間たちを銃撃するんです。とんでもないワルであります。

問題はラストシーン、見どころです。ヘヴィーな戦いを終え、溜り場に集まるエクスペンダブルズのメンバーたち。そのなかに、な、なんと(!)裏切り者ドルフさんがちゃっかり混じっている!そして、「みんな、ごめんね~、おれ、やっちゃった~」、「ダメだぞ~、あんなことしちゃ、あはは」「ドンマイ、ドンマイ」「もうするなよ~」的なユルイ空気が充満しております。こりゃなんなんだ!最後に心を入れ替えれば、前には何をやっても許されるのか?あまりにも「何事もなかった感」がバリバリすぎでしょう。理由はどうあれ敵側について仲間を銃撃したヤツですよ、そいつに「その温情か!」と怒り半分、笑い半分のワタクシ。

同じようなパターン、最近観たよなあ。そうそう、

映画「アベンジャーズ」であります。地球征服をもくろむ異次元からの敵にアイアンマン、ソー、ハルク、キャプテンアメリカなどソーソーたるヒーローが立ち向かうファンタジック・アクション映画であります。

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この映画でジェレミー・レナーさん演じる弓の名手ホークアイが、敵に洗脳されて、仲間を襲ってくるのであります。こやつのせいで宇宙船は壊されるわ、死人は出るわの大変な状況に陥るんですが、洗脳が解けたと分かると、はい、お約束どおり「何事もなかったように」仲間に戻って大活躍なんであります。さすが、心が広いぞ、アベンジャーズ!

ワタクシがスクリーンに向かって「そりゃないだろっ!」とつぶやいたことは言うまでもありません。

ハッピーエンドならば、過去のゴタゴタ、それまでの被害などどうでも良いのだ、つう「ダイハード」的なご都合主義演出が蔓延する一方では、たとえば「プレデター」のラストシーンのように、リアルな演出もあるんだから映画ってえのは不思議なもんですねえ。

と、いくら書いても話がまとまらないので、今日はお終い!いいのか、それで。ちゃんちゃん。


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映画が私を作った?死にたくなる映画「ヘヴン」から教えられたこと。 [映画]

シゴト関係者や知り合いから「あんたは悩みがなくて良いねえ~」とか「毎日が楽しそうで羨ましいよ」と、しょっちゅう言われるワタクシです。褒め言葉と受け止めてはいますが、はたから見ればノーテンキの私だって、50年間も生きてきたわけです。それなり、悩みはあるんですぞっ!

というのは、真っ赤なウソ、でした。

正直、私に「悩み」なんぞありません。人生は良いことばかりじゃないけど、クヨクヨしない(できない)のが私の取り柄。ガクッと落ち込んでも1分たてば「なんとかなるさ!」と復活であります。これぞ驚異の精神力・・・って、自分で言うのもなんだけど。あはは。

要するに、「悩み」を引きずることが出来ないんですね。もっといえば、そもそも「悩み」を感じにくい性質なんでしょう。

想像するに、多くの人はなにかしらの「幸福」や「理想」の基準を持ってて、そこからマイナスに物事がずれると不満・不安・怒り・悲しみが生じ(=悩みの元凶)、やがて絶望したり、嫉妬や恨みに発展するんでしょう。だったら、はなっから「幸福」「理想」なんて基準を捨てちゃえば良いんです。悩みをなくす最良の方法は、根本療法であるこれですよ、これ。

17世紀の名言オジサン、ラ・ロシュフーコーいわく、

「人間は自分が考えるほど不幸でもないし、それほど幸福でもない」。

うーん、名言。しかし言うは易し、行うは難し、こいつは極論かしらん。

ところで、同じ事象に遭遇しても、十人十色で違う感じ方をするのは、当たり前のようで、ちょっと不思議ですね。楽観的に捉える人もいれば、やたら悲観的に捉える人もいる。行動は理性でコントロールできても、「どう感じるか」はコントロールできませんからねえ。悩みの発端は、どうやらこのあたりにありそうです。

厄介事を、悲観的に受け止めないことが良い結果(解決)につながる・・・がワタクシの経験則。マイナス事象でも前向きに受け止めれば、全部とは言わずとも、悩みゴトのかなりが消滅するのではないでしょうか?

ここからが本題です。。。うわ、いつもながら前書きが長っ!

自分の超楽観主義がどうして形成されたか?を振り返ると、教育や環境より、圧倒的に「映画」「音楽」「書物」の影響だと思うんです。とくに映画ですね、「あれを観ていなければ、自分は全く違う人間になっただろう」と確信する作品が少なからずありますから。

映画ブログに書きましたが、ヴィム・ベンダース監督「パリ、テキサス」はワタクシにとってのベスト・オブ・ベスト・ムービー。映画の、そして人間の無限の可能性を教えていただきました。(その記事は→クリック

では、「悩み」「絶望」という切り口で、印象に残っている映画を思いつくまま並べてみましょう。

古くは「シベールの日曜日」「処女の泉」「忘れられた人々」「冷血」「ジョニーは戦場へいった」「灰とダイヤモンド」「真夜中のカーボーイ」でしょうかね。ここ20年は「ディア・ハンター」「アメリカン・ヒストリーX」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「オールド・ボーイ」「ファニー・ゲーム」「スカーレット・レター」・・・ああ、題名を並べただけで、陰鬱な気持ちになります。一本一本にコメントを書きたいですが、ここは我慢。

これらの作品は、ハリウッド映画のような「ラストの救いや希望」が無いわけです、つまり、絶望的な気持ちのままで観客は突き放されます。「観ると死にたくなるような映画」と言えましょう。

そんな映画の何がいいのだ?と言う方もいましょうが、だからこそ効能があるんです。人生の悲惨を目の当たりにすると、「この映画の登場人物に比べれば、自分の悩みや悲しみなんて紙屑みたいだな・・・」と思えることです。

自然災害、戦争、飢餓、疫病、民族対立、凶悪事件・・・世界には悲惨があふれていますが、逆説的に、リアル映像より、つくりものである映画のほうが切迫感を持って胸に響くことがあるわけです。切り取られた現実よりも、前後の「ストーリー」に人間は共感を持ちやすい、ということなんでしょうか。

ここで、一本の映画を紹介しちゃいます。

主人公の悲劇的状況に、ワタクシをして「もしこれが自分だったら、自殺しちゃうかも」と思わせた作品であります。フツーの悩みごとなどぶっ飛んでしまう破壊力を持ってるんです。

「ヘヴン」です。02年、ドイツ、イギリス、アメリカ、フランスの合作映画。

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舞台はフランス。女性教師のフィリッパ(ケイト・ブランシェット)は、夫を麻薬中毒死で失ったうえ、警察が麻薬蔓延に手をこまねいている状況が許せず、麻薬マフィアのボスを殺すことを決意します。相手は大企業の社長という表の顔を持つ、憎き悪党。ついに彼女は、高層ビルにある彼のオフィスのゴミ箱に、爆弾を仕掛けることに成功するんです。

ところが結果は悲惨なものでした。仕掛けた爆弾は爆発前に、ゴミ箱ごと清掃員に回収され、それがエレベータ内で爆発。子供をふくむ罪もない4名が爆死するのです。一方で、死ぬはずだった悪党は、のうのうと生き残っています。

敵を始末したと思い込んで満足げに逮捕されたフィリッパは、警察で、事の顛末を聞き茫然とします。憎い相手を殺せなかった悔しさと、無関係の市民4人を殺した罪悪感に抜け殻のようになる彼女。。。

その後、彼女に心惹かれた警備隊員フィリッポ(←名前は似てるけど主人公ではない)が彼女を脱獄させ、二人の逃避行がはじまります。追手が迫る中、4人を殺した凶悪犯フィリッパに残された行き場所は「ヘヴン」のみ・・・。

以上が本作のストーリーです。名女優ケイト・ブランシェットさんの演技も見事で、私は劇場でブルブル震えました。主人公の悲惨は「受動的に被った悲惨」(戦争被害や犯罪被害)ではありません。「自らの積極的な意志と行動が招いた悲惨」であり、その点が、心底、絶望的なんですね。後悔なんてレベルじゃなく、殺してしまった人たちへの「申し訳なさ」だけでも自分が死んじゃいそうですよ。

こんな究極の「絶望」を見せられたら、私は思わざるをえない、「彼女の絶望に比べれば、自分の悩みなんて、どれほどのもんだよ・・・」と。

架空の人物の心情を、自分と比較するのはナンセンスという人もいるでしょうが、そうゆうヤツは、勝手にそう思えば良いのです。本屋の入口に並んでいる「人生ノウハウ本」でも読んで、他人から「生き方を与えてもらえば」いいんです。それこそ手抜き人生に思えますが。

感じること、考えること、の源泉は私にとって「映画」なのです。膨大な数の名作と駄作を観てきましたが、その積み重ねによって自分の「世界観」が出来たのだ、と確信します。冒頭のテーマに戻れば、ワタクシの「楽観主義」は一朝一夕に作られたのではなく、映画によって形成された、と、こうゆうハナシなわけです。

そんなわけで、ベタなまとめは「みなさんも、映画を観よう!」であります。「映画には人生すべてがある!」と、激しく主張してしまう私であります。

あれ、最後は結局、自分の自慢をしちゃったかな。収拾つかなくなったところで、今日はおしまい。ちゃんちゃん。


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